※本投稿は、以前のブログである『ぶっくぶっくに溺れて』から再掲しているものです。
<オリジナル投稿 2019-02-06 14:51:34 >
「幸せな本」について考えてみる。
「幸せにしてくれる本」ではない。
本自体の幸せ、である。
* * *
・真剣に筆をとる著者がいること。
・真摯にぶつかり合う編集者がいること。
・出版したいと強く想う出版社がいること。
・内容を真に象徴するタイトルが付されていること。
・想いを深く理解した装丁家がいること。
・喜びを分かち合ってくれる印刷・製本業者がいること。
・たくさんの人の手に届けたいと願う書店員がいること。
そして、たくさんの人に、読まれること。
* * *
この全てを満たした本は、世の中にどれぐらいあるのだろう。
世の中は厳しく、理想論では完結しない。
だから、こんな幸せな本は、現実には、ほとんど存在し得ないだろう。
けれど反面で、どこかで、意外にそんな本はたくさんあるのではないかと、真っ直ぐに思っている、いや、あってほしいと願っている、自分がいる。
みなさんの周りに、「幸せな本」はありますか?