児童向け、本の帯づくりワークショップ

『本の帯づくり、児童ら夢中 梅田』 ⇒https://www.asahi.com/articles/CMTW1906242800001.html

第15回大阪こども「本の帯創作コンクール」 に合わせて、大阪の梅花女子大学が児童向けワークショップを開催し、小学生や保護者44名が参加したとのこと。

本の帯創作コンクールは非常に意義深いコンクールだと思っている。本の帯はいわば本の紹介であり、人間に例えると、初対面の皆様に自分がイケてると思う人物を紹介する際の紹介の言葉、みたいなもんだと思う。ごく短い時間、限られた言葉で、そのイケてる人物がいかにイケているのか、どのようにイケているのか、ぜひみんなこの人物を見て・話してみてください! とみんなに呼びかける、プレゼンテーションのような。

書店店頭で本の帯が見られる平均時間は、一節によると、0.2秒ぐらいとのこと。これがどのような根拠ではじき出された数字なのかは知らないのだけれど、感覚的には信憑性のある数字だと思う。私も含め、根っから本が好きなタイプの人間はもう少し長いかもしれないが、何気なく書店を除くタイプの人や、本好きであっても自分の興味深いジャンル以外のジャンルの本を見ているとき、視線は一瞬でほかに流れていくように思う。だから、装丁や帯は、その0.2秒で読者を惹きつけなければならない。

装丁や帯、と書いたが、多くの場合、装丁と帯は一体化して読者から捉えられがちだと思うし、実際に装丁と帯を別々に認識するような構造にはなっていないから、装丁の一部もしくはエクステンションのような位置づけであるところの帯=紹介者が、0.2秒でその本=みんなに紹介したいイケてる人物を紹介し、推さなければならないわけで、すなわち、ある種究極の要約をし、キャッチコピーをつける作業である。そして、良い要約を行い優れたキャッチコピーを考えるためには、その人物=本のことを深く知る必要がある。

そういったことを子どもたちが体験することは、単に本のために良いというだけでなく、実社会を生きていく上での貴重なノウハウを学ぶ機会となる。その時はただ本の帯を考えているという認識しかなかったとしても、将来的に、必ず生きてくることだと思う。だから、こういうイベントはもっともっと知られてほしいし、参加者が増えてほしいし、コンクールも有名になってほしいと思う。

そして、子どもたちが書店店頭で本の帯を見る目が少し変わったりすると、なお良い未来がやってくる気がする。

この記事を書いた人
鈴木 征浩

本とゲームと日本女子ソフトボールリーグとぬいぐるみが好きです。
株式会社opsol book 代表取締役。
出版プロデュースや編集業をやっています。
福祉医療系のお仕事も。

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