※本投稿は、以前のブログである『ぶっくぶっくに溺れて』から再掲しているものです。
<オリジナル投稿 2019-02-15 15:38:28 >
『予想以上に深刻な「コンビニの書籍売上減少」―「窓際で立ち読み」すら過去のものに?』

最近コンビニに置かれている書籍・雑誌の量が減ってきてるなぁ、とは思っていたけれど、これほど大きく売上が減少しているとは知らなかった。率直に、驚いている。
かつてコンビニの窓際に陳列されている雑誌の姿は、コンビニの象徴のひとつだった。窓際の、外から目がつきやすい場所に雑誌を並べ、それを立ち読みしてもらうことで、店舗内に客がいるという安心感を与える効果も多用されていた。私からすれば、窓際に雑誌が並んでいる姿こそが、コンビニのイメージと言っても過言ではない。
しかしながら、時代は完全に変わったようだ。
そしてそれは同時に、近年の書籍・雑誌全体の売上減に重い説得力を持たせる。当たり前なのだが、書籍・雑誌の売り上げ減は、気のせいではなかったのだ。地方を中心にどんどん姿を消していく書店。しかしながら、雑誌を中心としたものは何とか、コンビニで入手することができていた。一時期、日本で最大の雑誌販売数を誇るのはセブンイレブンだ、という話も耳にしたことがある(ただし、裏は取っていない)。けれども、それも叶わなくなっていくのだろう。いや、叶わなくなっても、困らない人が増えているということなのだ、残念ながら。
世の中のどんな商品もそうだが、購入にはきっかけが必用であり、最高のきっかけたり得るのは、実物を目にして、実物に触れて、ちょっと使ってみる、本の場合はちょっと読んでみる、という行為だ。そういう意味で、コンビニという巨大な流通網の末端にある店頭に書籍や雑誌が置かれなくなるということは、単純には、書籍や雑誌の販売量はさらに減少の道を辿るということだ。
世の中、必要とされないモノやサービスは消えていく運命にある。
だけど、やはり本は、単純に「モノ」や「サービス」と定義づけるべきものではない。その証拠が、公共の図書館というものが存在することだと思っている。
本は文化であり、教養であり、教育なのだ。
そういったことを考えていると、「ことりつぎ(http://kotoritsugi.jp/)」さんのサービスが、さらに、とても魅力的に思えてくる。普通に書店を開くのは、色々とかなりハードルが高い。こういった、志有る人たちが、以前より低いリスクで書店を開設できそうな仕組みが、もっともっと進化し、浸透してくれたらいいのに、と思う。
ことりつぎさんの店舗は、ぜひ一度、訪問してみたいと思っている。