※本投稿は、以前のブログである『ぶっくぶっくに溺れて』から再掲しているものです。
<オリジナル投稿 2019-01-29 18:49:27 >
高山一実さんの『トラペジウム』(KADOKAWA)が大人気である。
本年1月9日のニュースで、何と発行部数は13万部突破とのことであるので、話題の継続性を考えても、さらに発行部数を伸ばしていることは間違いないだろう。私は読めていないのだが、Amazonのレビューもかなり好評であり、内容的にも存在感がある作品なのだろうと思う。
一般小説で13万部発行といったら、現代に於いては大ベストセラーと言っていいだろうと思う。
そしてその作品が、本作がデビュー作となる新人作家の手によるものだというのだから、なおさらすごい。
高山さんが大人気アイドルグループに所属している大人気アイドルであることが、その売上に大きく影響していることは間違いない。作品先行ではなく、著者先行で売れるというケースの典型例だろう。
しかし、そんなことも全て含めて、『トラペジウム』という本は、幸せだ。
本にとって最も幸せなのは、たくさんの人の手に取られて、そこに記された作品が読まれることだから。
単純な話だ。
売れれば、その本は幸せだ。
売れなければ、その本は不幸だ。
『トラペジウム』という本は、間違いなく幸せなのだ。