電子書籍市場、15年間で224倍に【『ぶっくぶっくに溺れて』より再掲】

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※本投稿は、以前のブログである『ぶっくぶっくに溺れて』から再掲しているものです。

<オリジナル投稿 2019-01-16 22:38:31 >

皆さんは、紙の書籍派? それとも、電子書籍派?

私はと言うと、実用性と機能性が理由で、電子書籍を買うことが増えた、という感じである。

そんなに広い家に住んでるわけではないので、モノの量を減らせる、という意味において、電子書籍は超優秀。家族も本は読むけれど、購入頻度は圧倒的に私が一番なので、特に家族から、できるだけ電子書籍を買えと言われる次第。

今は、欲しい本があったら、電子版があるかどうかを確認して、あれば電子版を買う、ということがほとんど(小説やビジネス書の場合)になったのだけど、確かに、家の中で本が増えていくスピードは、驚くほど緩やかになった。そして、端末さえ持っていれば、基本的にどこでも読めるというのも快適。しかも複数の本を端末ひとつで読めるのだから、思い立った時に思い立った本を読める。これは紙の書籍では実現し得ないメリットです。

キーとなる端末についても、近年圧倒的にお手軽になった。

kidleやkoboは1万円未満の金額で購入することができるし、iPadやAndroidタブレットも普及していて、何よりスマホの普及率はエライことになっている。専用端末+タブレット+スマホ+PCの数を普及数だとするならば、日本人の老若男女を問わず全員が、1台以上の電子書籍端末を持っている計算になるのではないかと思う(確認していないので、間違っていたらごめんなさい)。

そんな電子書籍だが、15年間で、市場規模は224倍になっているらしい。

15年間で224倍になった電子書籍の市場 今後を予想

特にマンガの売上が伸びていることを考えると、この成長の大きな要因は、やはり若年層へのスマホの普及だろう。個人的には小さな画面でマンガを読むのは苦手なのだが、周囲を見ていると、みんな普通にスマホでマンガを読んでいる。画面が小さいだの字が小さいだの言うのはオジサンだからなのかもしれません……。

と、こんな具体の電子書籍市場だが、今後の伸びについての予測は結構難しいと思っている。先ほどの記事の筆者も書いていらっしゃるが、伸びると予測する人と、全然伸びないと予測する人と、意見も両極端あると思う。

機能性という意味では、伸びる素地は十分にあるのだが、「本好きは書店で本を買う」という基本原則もまた、根強い力を持っていると、書店に行くたびに感じずにはいられない。確かに地方を中心として書店はどんどん無くなってしまっているのだけど、それでも、本好きは基本的に書店そのものが好きで、まだ見ぬ本との出会いを求めて、書店に出向いているように思う。決め打ちで本を買うのであれば、Amazon等のネットでポチッとする方が圧倒的に話が早いのに、それでも、皆わざわざ書店に出かけていくのだ。

また、実用性に難があったとしても、原則的には紙の書籍が大好きだ、という人たちもたくさんいると思う。私もそうである。家に満足な書斎が持てるのなら、間違いなく、もっと紙の書籍を買っている。

人間は必ずしも合理的な行動をとらないのである。カーネマン教授やシラー教授やセイラー教授はの言う通りなのだ。

ということを肌で感じているので、今後電子書籍がどれぐらい伸びるかを見極めるのは、実に難しいと思っているのだが、先ほどの記事の筆者の意見同様、インディー出版の分野においては、電子書籍はかなり伸びる可能性があると思ってる。自分の本を出したい、と願う人は、色んな意味で、やはり多いことは間違いない。そして、紙の自費出版なら300万円以上かかることが多かったであろうインディー出版が、電子書籍の世界では、がんばれば無料でできてしまう。まだまだ入口がわかりにくい印象があるけれど、各社が入口を整理し、わかりやすい看板を掲げ、エントランスをキレイにし、親切な受付のスタッフを配置するように、UIや仕組みを整理していけば、それに見合う需要は必ずあるだろう。

きっと近々、画期的なインディー電子出版サービスビジネスが登場するだろうと、楽しみにしている。

この記事を書いた人
鈴木 征浩

鈴木 征浩 - Yukihiro SUZUKI -
本と書店とゲームと日本女子ソフトボールリーグとぬいぐるみとおいしいものとお酒が好きです。
株式会社opsol book 代表取締役社長/opsolグループ専務取締役。
出版プロデュースや編集業と、福祉医療関連事業をやっています。

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